目的に沿った防犯カメラや監視カメラを選択する場合、画質や解像度も気になるところです。まずは、画質の選び方と映像方式について整理したいと思います。
★画質
防犯・監視カメラといっても画質も気になると思います。
画素数(例)
30万画素 640×480 旧来のアナログカメラ
100万画素 1280×720 主流(HD画質)
200万画素 1920×1080 高画質(フルHD) 最近のスタンダード
400万画素 2560×1440 超高画質(WQHD(2K))
800万画素 3840×2160 超高解像度(4K)
画素数が多いほど画質がきれいとは限りません。例えば解像度という観点から見ると同じ画素数でも広範囲を撮影できる機種の場合は解像度が落ちます。防犯・監視カメラの場合は、画角が大きい
(撮影範囲が広い)事も重要ですので、画素数だけの比較では判断できません。
また通常のカメラと同様に、撮像素子(イメージセンサー)が大きい方が画質がきれいですし、
レンズのF値が少ない方がレンズが明るい(暗めの場所での撮影に強い)ということも言えます。
結論として、実際の画質はそれぞれの機種ごとに確認された方が良いでしょう。
★映像方式
【アナログカメラ】
CVBS:Composite Video, Blanking, and Sync
640×480px程度
コンポジット映像信号を採用した、従来から広く普及している方式です。
単にアナログカメラやCCTVカメラとも呼ばれています。
新規に購入する必要性はないでしょう。
【アナログハイビジョン】
旧来のアナログカメラと同じ同軸ケーブルが使用できます。(HD-SDIを除く)
AHD:Analog High Definition
1280×720px または1920×1080px相当
アナログ規格で高画質の映像出力を可能とした映像方式です。
「アナログハイビジョン」とも呼ばれています。
HD-TVI:High Definition Transport Video Interface
3840×2160px
同軸ケーブルでHD(ハイビジョン)以上の高解像度映像を伝送できます。
HD-CVI:High Definition Composite Video Interface
1920×1080px
同軸ケーブルを使用してHD解像度を実現する規格です。
HD-SDI:High Definition Serial Digital Interface
1920×1080px
放送用業界などで一般的なデジタル映像信号の規格です。
同軸ケーブル(5C-FB)を利用して無圧縮で高品質なデジタル映像を得られます。
映像のみの伝送のため音声の記録が必要な場合は別途音声用のケーブルが必要です。
すでに防犯カメラを設置済みでカメラやレコーダー本体の置き換えの場合は、
AHD方式の機器を選択するのが無難です。
新規に私設する場合でも、同軸ケーブルは(5C-FB)を選択しておけば、最初は
AHD方式の機器を導入しておいても、後から、HD-SDIなどに交換が可能になります。
ただし、最初からデジタルカメラでシステムを構築しておくという選択肢もありますので
専門店等にご確認されることをお勧めします。
【デジタルカメラ】
ネットワークカメラ・IPカメラ
通常はLANケーブルで接続しますが、無線接続する家庭用見守りカメラなどもあります。
カメラ本体に「ウェブサーバー」機能を内蔵しており、パソコンやスマートフォンから
直接映像を見たり、インターネット経由で映像公開することもできます。
室内設置、一般家庭用、小規模ならIPカメラが良いと思います。設置もお値段もお手軽です。
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<参考サイト>
※ https://matome.naver.jp/odai/2134190549202084701
解像度?画素数?画面の単位がイマイチわからない人向け画像処置の基礎知識
※ https://bouhancamera-choice.com/analogue-high-vision/
AHDカメラは規格が映像や画質に影響!?防犯カメラの基礎解説!(HD-TVI・SDI・CVIなど)